Kirameki Art Festival
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4/ 半澤美術店
会期|2 / 16(金) ~ 2 / 25(日)
休館日|2/15(木)、22(木)
開場時間|11:00~18:00
住所: 東京都台東区上野桜木2-9-2

会場について
昭和11年に台東区谷中にて創業した美術商です。初代社長 半澤清一は、画家を志し、池上秀畝の弟子となり、川端画学校でも学び、受賞するようになるも、画家の道を断念し、画商となります。昭和40年に現在の所在地である、台東区上野桜木二丁目に移転し、昭和44年には有限会社半澤美術店に開組しました。現在は、三代目社長として原 良一が事業を継承しています。長年にわたり日本美術を扱い、明治以降の日本画はもちろんのこと、洋画や現代作家まで、その対象範囲は広範囲に及び、弊社画廊や百貨店にて企画催事を主として販売を行っております。
『GOLEM Ph1.5』
Golem ユダヤ教の伝承に登場する自分で動く泥人形。「ゴーレム」とはヘブライ語で「胎児」を意味する。 人造人間ともいわれ、ゴーレムの創造とは土くれから人間を創造した神の真似事であり、転じて神への冒涜とも受け取れる儀式でもあるため、神智学を極め尽くした者だけが許される奥義といえる。その他の神話や伝説には石や金属で作られたものも登場する。 一般にはゲーム等のファンタジー作品のモンスターや兵器として知られている。
2022年6月に我々のGOLEMは美術領域への立ち位置を目指して歩み始めた。己が作品の神格化をイメージし、はつらつと驚異的な造形を披露し、表面が幻視させる物語を見せた。そのムーブメントは必然と日本美術へと波紋を生んだように感じている。しかし彫刻を語る様々な言論の中ですら、未だに行き場なく滞留し不透明である。ならば、彫刻を回収し美術史における我々の文脈を見出すために次のフェーズへ前進する。 この国にあった彫刻の特徴を踏まえると正統的な後継であるフィギュア、またさらにそこから派生したような造形物の系譜。その新たな彫刻の石碑として『GOLEM』をモノリスとするために。
キュレーション|石野 平四郎
アーティスト|石野 平四郎、植田 明志、蔦本 大樹、
中西 宏彰、森田 悠揮、米山 啓介

石野 平四郎 ISHINO Heishiro
1992年神戸生まれ。2015年神戸芸術工科大学クラフト・美術学科フィギュア・彫刻コース卒業、2017年新芸術校標準コース卒業 、SICF14 準グランプリ、第 20 回岡本太郎現代芸術賞展入選。造形作家集団 GOLEM のキュレーター。メインカルチャーとサブカルチャーを越境し、批評的立ち位置を表明することで新たなジャンルの創設と芸術様式の細分化を目指している。作家としては神話や伝承上・想像上の生き物を モチーフに粘土素材で造形した作品を制作している。主な個展として「O-M-O-T-E」(Roentgenwerke/ 東京,2015)、主な企画展として「GOLEM」 (3331 Arts Chiyoda/東京,2022)などがある。
Webサイト: https://heishiro-ishino.jp/

『黄泉津大神』
2023年
撮影|蔦本大樹

植田 明志 UEDA Akishi
1991年三重県生まれ。2014年名古屋芸術大学アートクリエイターコース卒業 ポップシュルレアリスムの属性を主軸に、日本的な嗜好性やノスタルジアを内包するような世界観を物語を綴るように連続的に制作している。2021年に脳出血による入院を境に目に少し障害が残るが、現在ではデジタル技術や映像作品など造形以外にも様々な手段で活動している。同年に造形作品集『COSMOS』(玄光社)を出版。近年の主な個展として『祈跡 Forpraying』(中国北京/末那美術館/2019)『NATIVECHILDREN 』(東京/HOW HOUSE/2020)、主な企画展として『GOLEM』 (3331 Arts Chiyoda/東京/2022) などがある。
Webサイト:https://www.akishiueda.com/
『痛みの魔王』
2021年
撮影|夏目圭一郎
