Kirameki Art Festival
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10/ The 5th Floor
会期: 2/10(土) ~ 2/25(日)
休館日: 2/15(木)、22(木)
開場時間: 11:00~18:00
住所: 東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ5階
会場について
The 5th Floor(ザ・フィフス・フロア)は2020年2月、根津・池之端に誕生したキュラトリアル・スペース。元社員寮の均一なようでそれぞれ異なる5階3部屋、あるいはバルコニーや屋上など特有の空間を活かす、意欲的なキュレーション主導のプログラムを発表する。また、展覧会に加え、地域大学によるワークショップや、国内外のキュレーターを招請しリサーチ/展覧会企画をサポートする「Curator in Residence」など、次世代のアーティストやキュレーターの台頭、活動を支援する取り組みを行う。
公式HP: https://the5thfloor.org/
『景観観察研究会「自然の中の人為」』
わたしたち人間はあらゆる自然と関わり合い、その関係性が積み重ねられた歴史の上にいる。
人間の営みは、自然環境の影響を受け、自然に影響を与えてきた。
高度経済成長期に燃料革命、肥料革命によって、里地里山では燃料や肥料に必要不可欠だった落葉広葉樹から需要のあったスギやヒノキなどの針葉樹に育種転換し、その後は外材輸入の規制緩和によって植林地は放置されるようになった。これは人が関わっているから成立していた里地里山の生態系の崩壊のきっかけである。
昨今、ツキノワグマが人を襲う事件が報道されている。ツキノワグマの天敵であったオオカミを駆除政策などによって絶滅させたため、天敵がいなくなったツキノワグマは人が駆除するか、食料になる堅果類の凶作くらいしか頭数に影響を与えることはないのではと想像する。
人間が自然に与える影響の増減によって自然は変化し、現在、目に見える状況になっている。
ということで、自然の中にある人為的な要素を見てみよう。
キュレーション|山本 修路
アーティスト|筏井 宏美、伊勢 武史、山本 修路
山本 修路 YAMAMOTO Shuji
作家。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。庭師のバックグラウンドを持ちながら、「大自然と人間の関わり」をテーマに日本各地でフィールドワークを続け、農作から携わる酒造・メープルシロップづくりから、林業についての考察など、その活動は多岐にわたる。青森県内での活動として、十和田市現代美術館に彫刻作品を恒久設置(2008年)、「Aomori Spring Sprout展 ―青森 春に芽吹く光―」(青森県立美術館県民ギャラリー、2022年)に参加。
Webサイト: http://shujiyamamoto.com/
『青森県立体地形模型』
2022年
筏井 宏実 IKADAI Hiromi
寄生虫学者。北里大学獣医学部准教授。岐阜大学大学院連合獣医学研究科修了、博士(獣医学)。専門は、主に寄生性原虫と媒介生物の相互関係。これまでにマラリア、バベシア症に関する研究を中心に行う。国内外の寄生虫学・獣医学系ジャーナルでの論文発表、学会での口頭発表など多数。最近の記事執筆に「One Healthの概念と人獣共通感染症:感染症と付き合うために理解しておくこと」(『ICNR』、2020年)など。
Webサイト:https://researchmap.jp/ikadaihiromi
『蟲はまた、携帯のあらゆる螺旋を匍ひのぼる』
2022年
伊勢 武史 ISE Takeshi
生態学者。京都大学フィールド科学教育研究センター准教授。ハーバード大学大学院進化・個体生物学部修了(Ph.D.)。専門は森林生態学とコンピュータシミュレーション。地球温暖化から人類の進化まで、人と自然の関わりを考えることがライフワーク。主な単著に『学んでみると生態学はおもしろい』(ベレ出版、2013年)、『生態学者の目のツケドコロ』(ベレ出版、2021年)など。
Webサイト:https://researchmap.jp/iserec/
『苔の目線、雑草の目線』
2022年